2005年03月11日

他薦について(1)前置き

ひとさまの掲示板で長文投下しまくるのも申し訳ないので、こちらにまとめてみることにしました。

きっかけはヨミセンのぽんすけさんの「めももも」の、3/5「他薦について」の記事。

つまり、本当に読み専門でサイトもスペースも持ってない人が公で発言する場所がない、ということ。

作者さんはサイトで公開してるくらいだから発言する場所はある、読み専門でもわたしのようにウェブスペースを持ってれば、ある。しかも、紹介サイトの場合は当然「他薦」。サイトを持ってようが持っていまいが、「他薦」であることには変わらない。「他薦したい人は自分でウェブスペースを確保しなさい」ともいえるけれど、諸事情で確保できん人もいるだろうし、なにしろ手軽じゃない(笑・わが身を振り返って)。
感想なんてその人が感じたものを書くわけで、発言する場所があってもいいじゃないかと、ようやく自分の疑問に合点が行きました。
(中略)
アンケートをとります。ずばり「他薦掲示板、ほしいですか?」。そのまま。
(中略)
また、掲示板もご用意しました。
http://pon0196.sub.jp/memomomo/party/party.cgi
わたしは読み専門で、多分作者さんの意図や思惑を想像し切れてないと思うので、「他薦される側」からのご意見が聞きたい。もしかして思ってるほど他薦って問題じゃないかもしれないし、問題があるとしたらどこが問題なのか明確にしたい。
また、わたし以外の「他薦する側」のご意見も知りたい。ぽんすけ偏ってますから。


その掲示板にて、
1:紹介サイト以外から他薦されるのは嫌じゃないのかな?
2:他薦・リンクされたら困る?
2-1:困る場合の理由(括弧内は具体的な理由)
a.リンクがいや(トップページじゃない・作品直は困る・報告がない)
b.紹介されるのがいや(報告がない・解析がないからリンク元がわからない・自分の知らないところで自分の作品について語られるのが嫌だ)
c.そもそも他薦という形がいや(作者本人に感想残して欲しい)
d.紹介やリンクを拒否してる(アドレス請求制とか)
e.各種制限があるから(性別・年齢・エログロホラーなど)

というご質問があり、それに対して私が書いたのが、以下の記事。
立場:両方
→書き手であり、他薦もしてます。(自サイト内、他薦専用サイトなど)

1:大歓迎です。
2:困りません。リンクも基本的にサイト全域フリーです。
個人的には、リンク抜きでの紹介より、リンクしてくれるほうが嬉しいです。

嫌がる人の感覚としては、紹介OKにすると批判的な紹介や悪口・けなしに対して立場が弱くなる、というのがあるのではと思っています。
悲しいことに、批評と悪口の区別のつかない「毒舌」批評を行う人が存在するのも事実なので。
また、他薦掲示板などで、紹介者は好意で作品名を挙げてくれたのだけど、他の閲覧者からけなされてしまう、ということも無い話ではありませんし。

ご参考まで。

この内容に更にご質問をいただいたので、追加で書いたのがこれ。
こんにちは。再び文月です。言葉が足りなくてすみません。補足させていただきます。

> この場合のリンクって、とりあえずは、どのページでも紹介されれば嬉しいと感じられるものなんでしょうか。

人によるのではないでしょうか、としか私には言いようがないです。他の小説サイトさんを見たところでは、トップおよび小説目次へのリンクは歓迎、という方針が比較的多いような気がします。
トップ以外を一切断る理由としては下記のようなものがあるかなと思っています。
・トップにしかカウンタがない
・トップでしか解析してない
・サイトの改装の際にリンク切れしかねない
・かならず注意書きを読んで欲しい
・ディープリンクを許すと「これ私の作品です〜」という騙りをするやつが出るんじゃないか
……最後のは、ディープリンク禁止しててもやる人はやるでしょうからあまり意味ないでしょうが。
上3つは、私の考えでは管理人のわがままや怠慢だと思っています。制限あり作品に関しては難しいですが、紹介者が同等の注意書きをしておけばいいような気がします。

けっきょく、リンクに関する考えって管理人によってずいぶん違いますので、トラブルを避けるためにはそのサイトの希望に添うのが無難だと思っています。紹介サイトなら、基本的にはトップへのリンクと目次へのリンクを併記、トップ以外へのリンクを禁じているところはトップへのリンクのみ、というあたりですかね。

> > 嫌がる人の感覚としては、紹介OKにすると批判的な紹介や悪口・けなしに対して立場が弱くなる、というのがあるのではと思っています。
>
> すみません、素で「立場が弱くなる」というのがわかりません。
> あ、もしかして、「批評感想なんでもOKです」と書いてあるのだから、いざ批判的内容や悪口、けなしも甘受すべきだ…ということでしょうか?なんか違うような。。。

そのようなことです。説明が足りなくて申し訳ありません。
「立場が弱くなる」と書いたのは、「紹介OK」をサイトに掲げていて、中傷めいた紹介をされた場合に、削除・取り下げ要求がしにくいということがあるのではないかな、と。
紹介者「紹介OKだったから紹介した」
作者「それは紹介ではなく中傷だ」
こうなってしまうと、水掛け論ですから。

・「感想」と「批評」と「悪口」の線引き
・「作者にとって嬉しい言葉、プラスになる言葉」の範囲
というのは、ぽんさんもおっしゃるとおり、いまのところ統一見解らしきものは存在しません。
ですから、書き手としては
「もしかしたら嫌な思いをするかもしれないけれど、嬉しい言葉がもらえるかもしれないから、外部でコメントされることを受け入れる」
「嬉しい言葉は欲しいけれど、万が一にも嫌な思いはしたくないから、外部でのコメントはお断りする」
「特に方針は出さないで個別対処する」
の、どれかの立場を選ぶことになると思います。
このうち、2番目の立場を選んだ人に対して、「うちではあなたに嫌な思いをさせるつもりはないから、門戸を開いてくれ」と要求しても、難しいのではないかと思います。


> とすると、「こういう感想は嫌だ」という具体的な事例があると、ボーダーを見極められるかもしれない。…難しいな。。。

難しいですね。たくさん例を挙げてもらっても、あくまでも個別の例でしかありませんから。意見をまとめられてしまうと、ひとりの意見がみんなの総意に見えてしまう危険性もあると思います。
他薦コメントを書こうという人が、必要以上に過敏になってしまうかもしれません。(すでにその傾向はあると思いますが)


> Aさん「●●読みました。面白かった」
> Bさん「わたしも●●よみましたが、▼▼のほうが面白かったです」
>
> こんなやりとりはどこにでもある光景ですが、●●をけなしていると見えないわけでもないですね。…自分で言ってちょっとショック(本家でよくやってる)

そうですね。まあ、上記の例程度なら可愛いものだと思います。
他薦掲示板への投稿について、2chやそれに類する匿名掲示板でコメントする人もいますね。読んだけどつまらなかっただの、信者だの、自作自演だの。まあ、そういう匿名掲示板を見ている人は、それなりに免疫があるものだと思いますが。
……個々のトラブル例を考えていくと、ほんと、きりがありません。

けっきょくのところ、トラブルをできるだけ避けたいなら、紹介OKのサイトに絞り、リンク方法も紹介されるサイトのガイドラインに準じる、あるいは事前承諾制にする。読み手の自由な発言を優先したいなら、少々のトラブルは覚悟するしかないかなあ、と思います。長々と書きながら、あまり建設的な意見が言えなくて申し訳ないです。

※上記はあくまで、これまでの経験に照らし合わせて、書き手が「よそで自作について何か言われるのはいやだ」と思う理由はどこにあるのか、自分なりに推測してみたものです。
私個人のスタンスとしては、辛口批評は歓迎だし、けなされる叩かれるもWebという媒体に作品を置いている以上仕方のないものと思っています。(その上で、誹謗中傷だと感じたものには抗議をすることも、あります)

……続く。
posted by 文月夕 at 16:34| Comment(0) | TrackBack(3) | ネット小説コミュニティ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

他薦掲示板について考えた
Excerpt: ●さっき、下の記事を書いていて、「他薦が禁止ってなんか変だよなあ」と思いました。
Weblog: memomomo!
Tracked: 2005-03-12 02:28

感想について
Excerpt:  こちらでオンライン小説の他薦について書かれています  その1  その2 その3  ううむ、確かに人の感想は嬉しい反面怖いですね  それに全て応えることもできないわけですし  でも、ネッ..
Weblog: TRPGと現代ファンタジーを愛する男のブログ
Tracked: 2005-03-16 01:59

他薦、そして感想を書くと言うこと
Excerpt:  『オンライン小説読み専』のぽんすけさんが他薦掲示板設置について意見を募集しておられました。 それに対して『花迷路』の文月さんが読み専の掲示板、およびご自身のブログ『ミノタウロス見聞録』で語られてい..
Weblog: 虫籠の呟き
Tracked: 2005-03-16 13:24

PR

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。