※Windows対応です。
(1)AN HTTPDのインストール
まずはWebサーバソフトである「AN HTTPD」をインストールします。
[1] AN HTTPDとは
Webサーバソフトとしては「Apache」がもっとも有名です。Apacheは実際にたいていのレンタルサーバで使用されているため、できるだけ本番に近い環境でテストしたい場合(.htaccessの動作確認など)はこちらを使用するほうが良いでしょう。
ただし、Apacheの場合、初期設定の使い勝手が良くなく、その設定を変更するためにはすべて英語で書かれたテキストファイルを自力で書き換える必要があり、初心者さんにはここが大きな壁になるのではないかと思います。
それに対してAN HTTODは日本で開発された日本語ソフトで、設定もほとんどがソフトの項目を埋めたりチェックをはずしたりでOKです。
サーバとしての機能も、目的がローカルマシン上の動作確認であれば、Apacheにそれほど劣りはしません。
というわけで、ここではAN HTTPDをおすすめします。
[2] インストール
【AN HTTP Server Home】 (http://www.st.rim.or.jp/~nakata/)から、最新のプログラム(06/10/18時点ではVersion 1.42p)をダウンロードします。
zip圧縮形式(httpd142p.zip)と自己解凍形式(httpd142p.exe)があるので、好きなほうを選んでください。zip圧縮版のほうが多少サイズが小さくなっています。
保存か実行か、あるいは保存か開くかを問うダイアログが出る場合がありますが、ここでは「保存」を選んでください。
ダウンロードする場所は、とりあえずどこでもかまいません。
[3] 解凍
zip圧縮形式をダウンロードした場合は、解凍ソフトを使用して解凍してください。
注)WindowsMeやXPで、「zip」が「圧縮フォルダ」に関連付けられている場合、zip形式のファイルをダブルクリックしても解凍が行われません。内容を見ることはできても、そのままでは使用できません。必ず解凍(展開)をしてください。
自己解凍形式の場合、ダブルクリックすると解凍場所を聞いてきます。(XPの場合はその前に実行するかどうかを確認するダイアログが出ます)
そのまま「UnZip」を押すと、ファイルと同じ場所に解凍できますが、この際、よくある解凍ソフトのようにフォルダを作ってその中に解凍するのではなく、すべてのファイルをそのままその場所にばら撒いてしまいます。
たとえばデスクトップにダウンロードしてその場で解凍すると、デスクトップにファイルやフォルダが14個ほどずらずら並ぶことになります。
これだと扱いにくいので、新しいフォルダを作っておいてその中に自己解凍形式のファイル(httpd142p.exe)を入れ、そこで実行するのをおすすめします。
解凍後、解凍前のファイルは削除してしまってかまいません。
[4] フォルダごとソフトを移動
現在、フォルダ内に解凍後のファイルが入っている状態だと思います。
フォルダ名を適当にわかりやすいものに変えて(変えなくてもいいですが)、好きな場所に移動させてください。もちろんダウンロードしたその場所でもいいですが、個人的にデスクトップに実行ファイルを置くのはあまりおすすめしません。
他に使っているフリーソフトが入っているフォルダで良いでしょう。
どこに置けばいいか悩んでしまう人は、とりあえずマイコンピュータ→Cドライブ→Program Filesと進んで、ここにフォルダごと入れちゃってください。
なおXPの場合、初めてProgram Filesにアクセスすると「ファイルは表示されていません。」というメッセージになるので、その下の「このフォルダの内容を表示する」をクリックしてフォルダ内を見られるようにしてください。
あ、「万一にもミスをして他のソフトに影響を与えてしまったらどうしよう」という怖がりさんは、AN HTTPDは「マイ ドキュメント」などに置くほうが安心かもしれません。
[5] ショートカットを作成
AN HTTPDの入っているフォルダをダブルクリックして、フォルダの中身を表示させてください。
黄色いアイコンがAN HTTPDの実行ファイル(httpd.exe)です。このアイコンを右クリックして「ショートカットの作成」を選んでください。同じフォルダ内に「httpd.exe へのショートカット」というアイコンができます。(AN HTTPDと同じアイコンに、ショートカットであることを示す矢印が左下についています)
これをカット&ペーストかドラッグ&ドロップでデスクトップに移動させておきましょう。これで、本体をどこに置いていても、デスクトップからAN HTTPDを起動することができます。
ショートカットの名称は適当に変更してもかまいません。
[6] 実行と設定
さて、ではそのショートカットをダブルクリックして、AN HTTPDを起動してみましょう。
WindowsXPの場合は、実行するかどうかの警告ダイアログが出る場合がありますが、「実行」をクリックしてください。
「待機中. httpd-接続要求待ち」というウィンドウが出てきます。(もし出てこない場合は、タスクバーの右下に黄色いアイコンがあるので、これをクリックすると出てきます)

メニューの「オプション」→「一般」を選ぶと、設定画面になります。

[6-1] ドキュメントルートの設定
ここで必ず設定しなくてはいけないのは「ドキュメントルート」です。
ここには、Webサイトのデータが保管してあるフォルダのフルパスを入力します。
私の場合、「you」というユーザ名で、マイドキュメント内にWebというフォルダを作っているので、パスは「C:\Documents and Settings\you\My Documents\Web」のようになります。
このパスがわからない場合は、該当するフォルダ内のファイルかフォルダをどれでもいいので右クリックし「プロパティ」を表示させます。「場所」という項目にフルパスが書かれているので、これをコピーしてください。
[6-2] インデックスリストの設定
「表示/インデックス」タブをクリックし、「インデックスリスト(ディレクトリリスト)を表示」にチェックをつけます。

こうすると、インデックスファイルのないディレクトリでは、ファイルとディレクトリの一覧が見られるようになります。
公開サーバではセキュリティの関係上オフにしておいたほうが良い機能ですが、自宅での動作テストの場合は有効にしておいたほうが便利です。
設定が終わったら、「OK」を押します。オプションを変更した場合は確認ダイアログが出るので、「OK」を選びます。
ソフトが自動的に再起動して新しい設定を反映します。
[7] 動作確認
ブラウザを起動し、アドレスバーに「http://localhost/」あるいは「http://127.0.0.1」と入力してエンターを押します。
ここまでの操作に問題がなければ、あなたのホームページのトップページか、「/ のインデックスリスト」というページが表示されるはずです。(6-2でインデックスリストの表示を有効にしていない場合は、「Error 404」が表示される場合も)

これで、AN HTTPDの設置&設定はひとまず完了です。次回はいよいよPerlのインストールとCGIの動作確認についてです。
CGIの動作が自パソで確かめられたら、できることの幅がとっても広がるので、この記事はありがたいです。
続き、首を長くして待ってます。
こんにちは。コメントありがとうございます。
お待ちいただいていた、続きの記事を投稿しました。
ご参考になれば幸いです。
わかりにくい点や、そのとおりにやってもうまくいかなかった箇所などあれば、お知らせいただけるとうれしく思います。
いまだ製作中ですが、ネット環境のないパソコンでサイト製作しているのでこの機能は本当にあり難いと思い詳しく解説してくれたこの記事に感謝します!
まだまだ初心者なので、分からないことが多いですが、「小人さん」を含むCGI解説サイトでたくさん勉強をして知識をつけていけたらと思います!
これから頑張ってきます!
では、本当に失礼しました。