自宅マシンでCGI(1)AN HTTPDインストール
自宅マシンでCGI(2)Active Perlインストール
これまでに紹介した方法で、自宅マシンでのCGI動作確認はできるようになります。
が、実際にテストしてみると、サーバでの動作がうまく再現できない場合もあるかと思います。今回のエントリでは、自宅マシンのテスト環境を実際のサーバ環境に近づけるためのTipsを紹介します。
3−1 バーチャルドメインの利用
独自ドメインでサイトを運用しているかた、複数のサイトを運営しているかたにお勧めのTipsです。
通常、自宅マシンでのテストではURLが 「http://localhost/フォルダ名/cgiのファイル名」あるいは「http://127.0.0.1/フォルダ名/cgiのファイル名」のようになり、フォルダを細かく分けているとアドレスが長くなる、フォルダに日本語を使っていると動作がおかしくなる場合がある、といった問題があります。
バーチャルドメインを適用することで、ローカルでのテストに「http://mysite/cgiのファイル名」のような任意のアドレスを使うことができ、持っているサイト別にテストアドレスを用意することも出来ます。
[1]「host」ファイルを編集
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc にある、「hosts」というファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。
最後の行(19行目)に、
127.0.0.1 localhost
とあります。この行の後ろに、半角スペースかタブで区切って、自宅マシンでのテストで使用したいドメインを追加します。
たとえばこんな感じ。
127.0.0.1 localhost mysite
※実存するドメインを設定すると、そのサイトが見られなくなるので避けてください。
[2]AN HTTPdの設定を変更
AN HTTPdを起動し、「オプション>一般」の「一般」タブを開きます。
「バーチャルホスト」にチェックをつけ、「OK」をクリックしてAN HTTPdを再起動します。

もう一度「オプション>一般」の設定画面を開くと、「バーチャルドメイン」タブが追加されているので、「バーチャルドメイン」タブを開き、「追加」をクリックします。
「ホスト名」に[1]で追加したドメイン、「IPアドレス」に「127.0.0.1」、「ポート」に「80」を記入し、「ドキュメントルート」にはそのドメインにアクセスしたとき表示したいファイルのあるフォルダを指定して、「OK」をクリックします。

3−2 CGI専用フォルダのエイリアス設定
サーバのなかには、[www]や[home]というフォルダと同階層に[cgi-bin]のようなCGIファイル専用のフォルダを置き、CGIはそこに置かないと動かないという設定のものがあります。
こうしたサーバでは、フォルダの位置関係とURL上のパスが異なり、ローカルではCGIへのリンクが正しく動かない場合があります。
このようなサーバを使っている場合に、ローカルでもリンクを正しく動作させるためのTipsです。
[1]AN HTTPdの設定を変更
AN HTTPdを起動し、「オプション>一般」の「エイリアス」タブを開きます。
バーチャルドメインを使用している場合は、「*」が表示されているドロップダウンリストを、設定を反映させたいドメインに変えておきます。
「仮想パス」の「追加」をクリックし、「仮想パス」に「/cgi-bin」(あるいはサーバで指定されているCGI専用フォルダ名)を、「ローカルパス」にそのフォルダのPC内でのパス(「C:\〜」)を入力して「OK」をクリックします。